4月23日(土)
第12回チャリティマラソンレポート
参加種目 10km
皇居2周。
※今回のレポートはちょっとした事情があり、写真はほとんどなく文章だけのレポートになりますことをご了承ください。
けっして、撮影ミスなどではございません。100枚以上、写真を撮ってPCで整理して…。
その後、ちょっとした操作ミスで削除してしまったようでございまして……。
かなりプロっぽい写真も撮れたのに非常に残念。
さて。
21日の夜、カミさんは、
「あっ、少し緊張してきた」
と言っていた。
22日。前日はソワソワとして落ち着かなかった。まだ緊張しているのかと聞いてみると、
「そうじゃなくて、会場まで何を着て行ったらいいか、決まらないのよ」
とのこと。
東京練馬区から半蔵門まで、どんな格好をして行けばいいか? それで悩んでいたカミさん。
何でもいいじゃん!と思ったが、女性はそうはいかないらしい…。
いかにも、「私、ジョギングします!」という格好のまま電車に乗っていくのは、確かに女性にとっては、ちょっと迷うところかも。男だったら、なんでもいいんだけど…。
(カミさんは、結局、当時の朝まで悩んでいた末、普通の服を着ることにし、現地近くのトイレで着替えた)
それはさておき、当日の明け方5時半、カミさんは、
「ううぅ~!」
という悲鳴を叫びながら飛び起きたそうだ。ぼくはそのとき夢の中。
なんと、ふくらはぎをつってしまい、激痛のあまり目がさめてしまったとのこと。
何やら朝から不吉な予感……。
しかし、そんなことは3分くらいで忘れて、皇居を目指した。
午前10時過ぎに現地に到着。
既に大勢の人たちで賑わっていた。
場所柄のせいか、大会の特色なのか、全体的に年齢層が若い感じがした。
そして、なんとなく海外の雰囲気が漂っている。
それは皇居という特別な場所のせいなのか?と思って周囲を見渡すと、外国人が多く、聴こえてくる言葉の半分近くは「英語」だったからだ。
「ここは日本だ! 日本では日本語をしゃべらんかい!」と言いたくなるほど、英会話だらけだった。
このチャリティマラソンは、外資系の会社関係の人たちの参加が多いらしい。
そして、すべてがボランティアの人たちの手による運営で、規模も小さく、警察とかも出ず、道路規制もない歩道を走る大会。一般の通行人、自転車に乗っている人などを上手によけながら走らなければならないマラソン大会だ。記録を競うものではなく、楽しむ「fun run」ということらしい。
スタートの11時近くになってきた。
スタート待ちしてしいたカミさんの感想。
「あっちもこっちも英語ばかりで、なんか日本じゃないみたい」
まずは、10kmコースがいよいよスタート!
ぼくは、カミさんを探したが見失ったので、手当たり次第にシャッターを切った。
後で聞いたのだが、カミさんはぼくの目の前を走り、
「おい!おい!って怒鳴ったのに無視した」
とのことだった。ちっとも気がつかなかった。
だから、もっと派手な色のシャツを着ろって言ったのに…。
カミさんは意外に頑固で、ぼくが、大会のときには目立つように赤とか、あるいははっきりした色のシャツを着れば?とアドバイスするのだが、いっこうに受け入れない。
その頑固さは、体の硬さにも現れているほど。ちなみにカミさんの前屈はちょっと面白い。
腰は曲がるのだが、背中は一切曲がらず、平らなまま。まるでテーブルのような格好になる。
それはさておき、続いて5Kmコースがスタート。
「おおっ!」
と、思わず声を出してしまった。すっごいスピードなのだ。びっくりした。
まるで、どこかの開運一番駆けのような勢いだ。
その後、女性5km、親子チーム、ペアチームなどがスタート。
ちなみに親子チームとペアチームは、手をつないでゴールするのがルール。
さて、ランナーたちが走り始めると、皇居を一周して戻ってくるまで、ぼくはわりと暇になってしまう。
というわけで、戻ってくるまで皇居周辺をご紹介しようと思って写真を撮りまくった。
満開の八重桜、菜の花、お堀……。
あちこちと写真を撮っていると、あっと言う間に5kmコースのトップランナーがゴール。
早っ。
ぽつぽつと、10kmコースのランナーたちも戻ってきた。
ぼくは、歩道の隅っこに立ち、カミさんが来るのを待ち構えた。
しかし、なかなか来ない。
カミさんのペースだと、そろそろ戻ってきてもいい頃なのに……。
じっとファインダーを覗き込みながら待っていると、突然、
「はぁはぁ…、飲むもの持ってる? ぜぇ、ぜぇ…」
と声をかけられた。カミさんだった。
いつになく苦しそうな表情だ。
「もうダメ。わき腹が猛烈に痛くて…」
と、鼻水を少し垂らしながらベソをかいてた。
残念ながら、ぼくはペットボトルを持っていなかった。それにこの大会では給水ポイントもない。
水分補給ができないカミさんは、とてもつらそうだった。
ぼくは思わず、
「石でも拾ってなめなさい」と言おうとしたが、そんな冗談も通じそうになかったので、やめた。
(ちなみに、この「石を拾ってなめる」とは、ぼくが子供の頃、とてものどが渇いて、ジュースを買ってくれ!とねだったとき、陸上自衛官だった父から言われた言葉である。ぼくの父親は喉が渇くと幼稚園児に石ころをなめさせようとする、とても野性的な父なのである)
諦めたカミさんは2周目を走り出した。
ところで、このチャリティマラソンは、実にいろんな参加者がいる。
乳母車で赤ちゃんを散歩させるような感じの主婦、親子、犬の散歩、携帯電話でしゃべりながら走っている人…。なんとも自由な大会。
ゼッケンをつけた犬も数頭いた。
手をつないでのゴールに向かう親子が数組いた。
なんと、ベビーカーを押しながら走る人もいた。
カミさんは、この人にも抜かれてしまったそうで、たいそう悔しがっていた。
ゴール付近でカミさんが来るのをずっと待っていた。しかし、来ない。
う~ん、かなりつらそうだったから、ゆっくり走っているのか?
それにしても遅い。もしや、どこかで倒れてしまったのか?
ほとんどの人たちがゴールしたのに、カミさんの姿は見えない。
んん?何事か起こったのか!?
と、ふと、周囲を見渡すと、すでに休憩してエビアンを飲んでいるカミさんの姿があった。
「どこにいたの? 20分くらい待ったよ」
とカミさんに言われてしまった。そ、それはこっちの台詞じゃ…。
と言うわけで、派手な色のTシャツを着なかったカミさんがゴールする姿を見逃してしまったのである。だから、派手な色を着ろって言ったのに…。
さて記録。
この大会は、自分の記録は自分で計り、かつ完走賞も自分で書き込むのだ。
54分58秒。
下記はカミさん談。
今までのどんなランニングの練習よりもつらかった。
まず、3Kmほどで、わき腹が痛くなり始め、その後、あばら骨全体が激痛で襲われた。
「折れたかと思った」そうである。
とにかく痛くて何度も歩いてしまった。1周走った時点で棄権しようと思ったほど。
でも、そのうち痛みもおさまるかもしれないと思って走った。しかし、痛みはおさまらず。
マラソンと言うよりも、歩きに近かった。
しかも途中で体が急激に冷え切ってしまい、いいお天気なのに寒~くなってしまったそうだ。
とにかくつらいマラソンだったそうである。
今回は途中何度か歩いたそうだから10kmを約55分なら、そんなに悪いタイムじゃないって思うけど…。
今回の反省点(カミさん)
もしかしたら、最初から飛ばしすぎてしまったのか、周囲のペースに飲まれたのか、初めてのコースだったせいもあるのか、自分のペースがつかめなかった。
次回の大会、東京シティロードレースは、とにかく自分のペースで走ろう、最初はゆっくりと走ろう、そして様子を見てスピードを上げよう。
ryujiさん>「最初はゆっくり」というアドバイスをちっとも活かせませんでした…。
マハロさん>速い速度を保つというのが、どんなに難しいかを思い知らされました…。
要求(ぼく)
大会に出るときは、なるべく目立つような色のTシャツを着ること。
参加賞
またもや灯油の匂いのするTシャツ。
エビアン、歯ブラシ、手帳